現在の科学では地震の規模や発生時期を正確に予測することは困難ですが、阪神・淡路大震災以降、地震の観測・研究は進歩を続けており、日々、地震現象への理解は深まっています。

また、様々な調査・分析・研究や情報ネットワーク構築などを通して、これを活用した新たな発見や成果は、広く私たちの防災情報へと応用されつつあります。

この企画展では、こうした地震現象を研究する科学の分野で、関係機関が現在どのようなことに取り組んでいるのかを地震観測計器を含めて具体的に紹介します。

来館者が、はじめて見るものや、はじめて知ることを通じて、地震観測・研究の最前線を知り、防災や減災の必要性を今一度考える契機とします。

 

 

1.名  称

企画展「地震サイエンス2017~地震の観測・研究 最前線!~」

 

2.開催期間

平成29年3月7日(火)~平成29年7月2日(日) ※予定

 

3.会  場

西館2F 防災未来ギャラリー(有料ゾーン)

 

4.展示内容

(1)日本における地震観測網

日本列島全体で地震をモニタリングし、常時データ蓄積し、地震情報の発信や、現象の研究に活かされている観測システムについて紹介。

(2)今後、巨大地震が起きる確率

これまでの地震に基づき、今後の地震の発生確率や規模を予測し、ウェブでも公表されている地図情報について紹介。

(3)人工衛星による位置情報を利用した地殻変動観測

地殻変動の観測点である電子基準点での観測からわかる、日本列島全体の地殻変動の様子から、列島内で「ひずみ速度」がどのように分布しているかを紹介。

(4)海洋・海底における観測

地震計や水圧計を光ケーブルで繋ぐ大規模なシステムや、自己浮上式海底地震計を用いた海底での地震動等の観測を紹介。

(5)地殻構造の解明

特定のエリアに置かれた数多くの観測点から地中内部の状態をCTスキャンのように詳しく見ることにより、内陸地震が発生する謎を探る研究を紹介。

(6)津波堆積物の調査 ~歴史記録以前の地震を明らかにする~

湖沼の底などのボーリングサンプルによって得た堆積物から、過去の地震・津波の痕跡を調査・確認する研究の成果を紹介。

(7)最先端サイエンスコラム

最近の観測・研究によって得られた、新たな発見・知見等について事例を紹介。

(8)関連資料閲覧コーナー

各研究機関が発行する機関誌などを近年のバックナンバーを揃えて紹介(パソコンでの閲覧も可能)。

・日本地震学会「なゐふる」

・地震予知総合研究振興会「地震ジャーナル」

・東京大学地震研究所ニュースレター「地震研究所Plus」

・京都大学防災研究所ニュースレター「DPRI NEWSLETTER」  ほか

 

5.主催等

主  催:阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター

監  修:京都大学防災研究所 地震予知研究センター長 飯尾能久教授、ほか

協力機関:海上保安庁、株式会社 近計システム、気象庁、京都大学防災研究所 地震予知研究センター、公益財団法人 地震予知総合研究振興会、公益社団法人 日本地震学会、高知大学 防災推進センター、KOBEC 神戸大学海洋底探査センター、神戸地方気象台、国土地理院、JAMSTEC 国立研究開発法人 海洋研究開発機構、NIED 国立研究開発法人 防災科学技術研究所、東京大学地震研究所、和歌山県、ほか(五十音順)

 

記者発表資料はこちらからダウンロード⇒企画展「地震サイエンス2017」(PDFファイル・3MB)