震災資料語り

生きるために水をくむ、生きてほしいから届ける。
市内の8割が断水。不便になり、生活に工夫が生まれた。

避難所で配られた水詰めビール瓶、飲料水用ポリタンク、給水袋、
〔「震災の絵」出展作品〕水汲み

439-001001、3400374-002002、2100353-000002、455-001041
寄贈者:A氏、M氏、後藤正春氏、NHK神戸放送局

震災のとき、神戸市内では上水道の8割近くが使えなくなり、生命維持に欠かすことのできない水の被災地での確保が大きな課題となりました。地震が発生した日の夕方から給水車が出動していますが、交通網も被害を受けていたため思うように給水活動ができませんでした。

そんな中、水の確保のために色々な人がそれぞれに力を尽くしていました。ビール会社は、工場の生産ラインを使ってビール瓶に水を詰め、被災地へ届けました。ペットボトルに入った水も、救援物資として大変喜ばれました。給水車が来ても水を入れる容器のない人たちのために、給水用の袋やタンクも届けられています。また被災した人々も、破裂した水道管から噴き出る水を直接汲んだり、曲がった雨どいから垂れてくる雨水を溜めておいたりして、何とか生活用水を確保していました。

これらの資料は、水を手に入れるためにどれほどの苦労があったのかを表しています。

関連情報

水は生命活動を維持するために身体的に不可欠なだけでなく、日常生活を送る上でとても重要なものでもあります。衛生状態を保つために入浴をし、排泄物を洗い流し、手指を洗浄し、衣服の洗濯をするのにも使用されます。こうした生活用水の確保も、飲料水の確保と同様に重要な課題です。成人1人が1日に必要とする飲料水は3リットル程度と言われており、家族構成にあわせた備蓄が必要になります。

震災後、市内のあちこちで火災が発生しましたが、消防車や消防士の数が足りないのに加え、断水のために火を消す水の確保も大変な状況でした。その中で、消防隊員は休む間もなく消火や救助にあたりました。消火栓や防火水槽が使用できなくなっている場所も多く、ホースを何本もつないで海から給水した例もありました。また、市民は防火水槽や小学校のプールなどから水を汲んでバケツリレーを行うなどして、必死で消火活動を行いました。このために、延焼をまぬかれた地域もありましたが、木造家屋が多い長田などでは、努力にもかかわらず街区全体が焼失してしまった地域もみられました。

神戸市では、震災から得た教訓をもとに、緊急貯留システムや大容量送水管等、応急給水に十分な貯水機能と給水車への水の補給機能を持った拠点を重点的に整備しています。

http://www.city.kobe.lg.jp/safety/prevention/water/disasterpoint.html

実際に資料をご覧になりたい方は、人と防災未来センター資料室までお越しください。

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