震災資料語り

ペンで書かれた定期、駅員の頭の中に時刻表。
便利なものが壊れ、人の力がフル稼働した。

JR通勤定期券(1995年1月17日から3ヵ月間)

495-000001
寄贈者:味岡敏彦氏

地震により大きな被害を受けた鉄道各社では、復旧工事だけでなく、乗客への対応も急がれました。

この定期券は「3日間以上にわたる不通区間の定期券類の有効期間は延長、または払い戻し」という当時の対応策によって、期間が延長されたものです。手書きで訂正されています。

寄贈者は通勤のためJR垂水駅から元町駅を利用していましたが、地震発生直後は自転車を使って40〜50分かけて職場に通いました。

全線が開通するまでの2ヶ月半、度重なるダイヤの変更、焼失、紛失した定期券類の再発行、代替バスの案内など、利用者だけでなく鉄道関係者にとっても困難な日々がつづきました。

関連情報

震災時、被災地の主要な鉄道の多くが不通となりました。全面的に復旧するまでの約5か月間、迂回ルートや代替バスが用意され、輸送網の暫定的な維持が図られました。特にJR西日本、阪急電鉄、阪神電鉄の各社による阪神間の代替バスの活躍は目覚ましく、最盛期には3社合計で1日当たり約23万人を運んでいました。

平成7年(1995年)2月20日にはJR東海道線と阪神本線の不通区間を並行する阪急神戸線が運行する状況になり、阪神間の往復が電車のみでも可能になりました。(下図参照)この時期3社は振替輸送を実施、いずれかの鉄道の定期券か回数券を持つ乗客は、3線を相互に乗り継いで移動することができました。その後、順次復旧工事が進められ、6月26日の阪神本線全線開通をもって、阪神間の鉄道が機能を回復しました。

実際に資料をご覧になりたい方は、人と防災未来センター資料室までお越しください。

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