震災資料語り

走っている道路が、目の前から崩れ落ちた。
運転手の急ブレーキが、バスの乗客を救った。

(写真パネル)高速道路から今にも落ちそうなバス

1300322-000175
寄贈者:神戸元気村

1月17日の朝、阪神高速道路3号神戸線(西宮市本町付近)を走行中のバスには、乗客3人と運転手と交代要員の5人が乗車していました。

地震が発生し、道路前方が崩れ落ちましたが、ぎりぎりで落下を免れました。揺れで車体が跳ねるなか、運転手は必死でハンドルを握り、ブレーキを踏んだそうです。その後、運転手の誘導のもと車内後方の非常口を使って全員バスから脱出しました。しかし、被災した道路の上では身動きがとれず、5人は近くに停車していた車のなかで過ごしました。高速道路の非常階段を使って無事に地上に降りることができたのは、1時間後のことでした。

関連情報

高速道路から落ちかかったバスの写真は、橋脚の根元部分から倒れた道路の写真などとともに、日本の道路の「安全神話」の崩壊の象徴として、震災後様々なメディアに掲載されました。阪神高速道路株式会社では、全力で復旧に取り組むとともに、被災を後世に伝えるため、被災した構造物を体系的に抽出し保管する決断をしました。そして、平成11年(1999年)10月、神戸市東灘区深江浜に被災構造物34点などを展示する「震災資料保管庫」を開設し、行政や学校関係者、技術者などの見学を受け入れてきました。

その後、保管庫は開設から10年となる平成21年(2009年)に、新たに損傷状況などを解説するパネルや模型などを加えてリニューアルされました。現在は、「未来の技術者の卵」である子どもたちも含め、見学者を幅広く受け入れています。

また、被災構造物の一部は当センターにも寄贈され、屋外展示として防災の重要性を発信する役割の一つを担っています。

http://www.tech-center.or.jp/hokanko/inspection.html

実際に資料をご覧になりたい方は、人と防災未来センター資料室までお越しください。

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