震災を語る

震災を語る 第37回

第37回「震災と私-1995年から15年間を振り返って-(高等学校理科教員)」K.T 氏(人と防災未来センター・語り部)

私の体験

「地震だ!」と気がついた時、どう動いたのだろうか?

いえ、何もできません。ただ横に寝ていた妻と手を握り締めるだけの数分間でした・・・

今までの安全で快適な生活に、異変が生じた瞬間でした。

「私の語り(1)」被災体験の教訓
地震直後の揺れの特徴と壁面の破壊音
自宅周辺の木造家屋の1階部分の座屈
消火活動のためのバケツリレー
避難に役立った服装・習慣・避難経路の確保

一体私は、何を教えてきたのだろうか?

理科の授業はできても、地震の恐ろしさや人の命の尊さは伝えていませんでした。

これまでの授業で大切にしてきたもの以外に、さらにたくさん必要な事を教えてくれました。

「私の語り(2)」地学教師の思い
地震3日目の出勤時の様子
生徒の安否確認を通した各避難所の実感
3名の女子生徒の死を追悼
理科の授業方針を見直す契機

15年ぶりに大学の門を叩き、当時の恩師にお願いしました。

「先生、私にできることはなんでしょう?」

「人に役立つ研究をさせて下さい。人の命を守る研究です!」

快く受け入れて頂いた上に、懇節・丁寧な御指導を感謝します。

「私の語り(3)」防災研究の開始
大学の恩師へ地域に役立つ研究志願
テーマ「避難所としての学校の被害検証」
校舎の損傷を地震による地盤変状と関連付けて解析
自然科学の研究を社会貢献につなぐ重要性を主張

高校生の力は凄いと実感しました。

お年寄りから子供まで、幅広い年齢層に対応出来、行動力もある。彼らはきっと、来 たる災害時に、大きな力を発揮してくれると信じています。

幼少期に被災体験を持つ生徒は、年々減っていきます。それでも教え伝えていくこと が大切です。

「私の語り(4)」震災の風化防止
2005年:「高校生が体験した震災作文集」→被災体験の記録
2006年:オリジナル震災劇「すずらんの花」→児童館の子供たちへ震災の伝承
2010年:人と防災未来センターの「語り部」→来館者へ向けた神戸発信の防災教育