平成17年度研修実績

災害対策専門研修「小規模自治体防災コース」開催結果

人と防災未来センターでは、小規模な地方公共団体の防災関係部局の職員を主な対象とした 災害対策専門研修(特設コース;小規模自治体防災コース)を下記のと おり実施しました。

1. 日時
平成18年3月2日(木) ~3日(金)
2. 場所
人と防災未来センター 防災未来館 5F プレゼンテーションルーム
( 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通 1-5-2 )
3. 内容
  1. 地域別
    近畿地方を中心に東は千葉県旭市から西は熊本県人吉市まで、日本各地から参加があった。
    兵庫県 近畿
    兵庫除
    関東 中部 中国・四国 九州 総計 団体数
    6 5 3 2 1 2 19 18
  2. 規模別
    2,256 人の奈良県川上村から、 93,672 人の奈良県大和郡山市まで、人口 10 万人未満の市町村から参加があった。
    ~10,000 10,000~30,000 30,000~50,000 50,000~70,000 70,000~100,000 総計
    2 5 6 4 3 19
4. 評価と課題
  1. 小規模自治体は、ほとんど過疎地域に位置し、住民の高齢化に伴う消防団・地域コミュニティの弱体化、市町村合併に伴う住民の防災意識の地域格差・情報の伝達手段の地域差異・職員の本庁への集中など多くの課題を抱えている。
  2. 人員、予算に制約がある小規模自治体の職員には、的をしぼった研修カリキュラムが必要である。
  3. そこで、研修のカリキュラムを、被災自治体の行政職員による講義、発災時のイメージトレーニング、住民・職員の意識啓発手段の紹介など、事例研究を中心としたカリキュラム構成とした。
  4. この結果、研修に対する満足度の点数評価(100点満点)の平均点は92点であり、過去3カ年のうち最も高い評価を得た。
  5. 「教訓、体験に基づいた各種防災施策を提示して戴き、大変良い刺激を受けた」「経験が浅い私にも非常に分かりやすく説明をいただき、内容も充実していた」「他の市町村職員との交流ができ情報交換なども行えた」と高い評価を得た。
  6. 一方で、「意見交換の時間をもう少しとってほしい」「講義を詰め込みすぎている」という意見が散見された。
5. カリキュラム
詳細カリキュラムはこちら(PDF)


「災害対策トップフォーラム」開催結果

人と防災未来センターでは、最新の研究成果による知見等をもとに、今後発生する災害に対し各自治体のトップに求められるリーダーシップなどについて議論することを通じ、自治体の危機管理のあり方を考える「災害対策トップフォーラム」を下記のとおり開催しました。



1. 期間
平成18年2月2 日(木)10:00~17:00
2. 場所
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
「防災未来館」5階プレゼンテーションルーム
3. 参加者
市町長及び助役 8名
東京都豊島区長 高野 之夫
東京都国立市長 上原 公子
三重県松阪市長 下村 猛
滋賀県高月町助役 新木 正義
兵庫県加古川市助役 長谷川 浩三
兵庫県西宮市助役 河野 昌弘
和歌山県有田市長 玉置 三夫
徳島県海南町長 五軒家 憲次
4. 内 容
講 演「迫りくる巨大災害と行政・首長に求められる役割」
講演

【講  師】 河田惠昭 人と防災未来センター長(京都大学防災研究所長)
【内  容】 阪神・淡路大震災において行政に求められたリーダーシップとは何か、また近い将来発生が懸念されている東海・東南海・南海地震において行政対応上どのような問題が予想されるかなど、具体的実例とともに論じる。
ケーススタディ「災害時に考えることとは -実災害映像を用いたワークショップを通じて-」
講演

【進行】 越山健治 人と防災未来センター専任研究員
【ファシリテーター】 福留邦洋、照本清峰、原田賢治、近藤伸也 人と防災未来センター専任研究員
【内 容】 ある被災地において、災害発生から復興に至るまちの姿・人の姿をドキュメンタリーで記録した映像資料を題材として、災害の全体像の把握および対応すべき事項の時間的変化について理解を深めるとともに、巨大災害に直面したときに首長が持つべき思考や行うべき判断について、ワークショップの技法を用いて理解を深める。
展示見学(希望者のみ)
5. 参加者の評価
当フォーラムは、一昨年度、昨年度に引き続き3回目となるものですが、参加者アンケートでは「非常に得るところがあった」、「ある程度得るところがあった」との意見がほとんどであり、全体としては高い評価をいただけたものと考えています。
講演

  1. 普段思っていること、感じていることを整理することができた。
  2. 災害に対しての意識を身につけ、全庁あげての共通認識もつための参考となった。
ケーススタディ

  1. 災害発生後の統率力の重要性をあらためて認識した。
  2. あらためて市民感覚を確かめられた。
  3. 阪神、中越など身近なもののほうが良かった。
全体

  1. 今後も新しい企画があれば参加したい。
などの意見があった。