平成18年度研修実績

災害対策専門研修特設コース「地域防災計画コース」の実施結果について

人と防災未来センターでは、防災対策上の重要な課題についてより深く掘り下げ、テーマ・対象者を限定した「特設コース」のうち「地域防災計画コース」を、下記のとおり実施しました。

1. 日時
平成19年1月31日(水)~2月1日(木)
2. 場所
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 防災未来センター5F プレゼンテーションルーム
3. 受講者の所属
県内を中心に、関東、中部、中・四国など全国から参加があった。
  兵庫県 近畿
兵庫除
北海道・東北 関東 中部 中国・四国 九州 総計 団体数
府県 0 2 0 0 1 1 2 6 6
市町 8 4 0 3 4 4 0 23 23
総計 8 6 0 3 5 5 2 29 29

※ 1名欠席(受講決定者は30名)

4. 評価及び主な意見
  1. 研修に対する満足度の評価点数(100点満点) 平均79.3点
  2. 主な意見
    1. 阪神・淡路大震災等の映像を見ることで、被災者の視点に立った地域防災計画の策定の重要性を学んだ。
    2. 地域防災計画の作成や変更等においても、全庁的な協力が得られるよう努めたい。
    3. 呆然とたちつくすより、自らができることを防災・自主防災訓練等の場で住民に伝えていきたい。
    4. 地域防災計画の「あるべき姿」、「望まれる内容」については理解できた。今後は実践の過程での課題に取り組んでいきたい。
    5. 震災イメージの共有が大切であり、職員の教育と体制づくりをしていきたい。
※カリキュラムはこちら


災害対策対策専門研修「トップフォーラム」の実施結果について

人と防災未来センターでは、徳島県と共催し、自治体のトップを対象とした標記研修を下記のとおり実施いたしましたのでご報告いたします。



1. 日  時
平成19年1月26日(金)10:30~16:00
2. 参加者数
参加者数  17名
市町村長10名
助役3名 県副知事クラスなど 4名
詳細は別紙のとおり
3. カリキュラム
詳細は別紙のとおり
10:00 開場・受付
10:30 開講 10:31  挨拶 武市 修一 徳島県政策監
10:35 講演「迫りくる巨大災害と自治体のリーダーに求められる役割」
【講  師】河田惠昭 人と防災未来センター長(京都大学防災研究所長)
12:05 休憩
13:00 ケーススタディ「巨大災害発生後の対応方針の検討ワークショップ」
【進行・ファシリテーター】人と防災未来センター専任研究員
16:00 閉会
4. 評価
参加者アンケートでは、「非常に得るところがあった」「ある程度得るところがあった」という意見がほとんどで、全体としては高い評価をいただけたものと考えています。
講演

  1. 実証(実務)的かつ大局的講義であった。
  2. 実害を受けたことのない自治体の長として、いかに他の自治体から学び正確な将来展望が担保された災害対策が必要かを自覚できた
  3. 自分の市の状況の危うさとそれへの対処について大変勉強になった。
  4. ケーススタディ ・ワークショップ形式によって様々なケーススタディを行うことが出来た。
  5. 地震と津波による被災地のケース(グループ)であったが、支援を要請する際の具体的な項目などについて学習できた。
  6. ケーススタディは、具体的な地震が前提であり、また研究員のサポートの元を実施いただき、非常に得るところがあった。
全体

  1. 今後も研修の充実を図っていただきたい。
  2. 県内市町村長のトップに是非参加させたい。
などの意見があった。


「図上訓練・広報マスコミコース」実施結果

人と防災未来センターが開発した図上演習システムにより、仮想地域における直下型地震のシナリオを用いて、地方自治体の広報を含めた災害対策本部運営のあり方について習得することを目的とした「図上訓練・広報マスコミコース」を下記のとおり実施しました。



作戦会議の様子

図上演習の様子

記者対応の様子

記者会見シュミレーション



1. 日 時
平成18年12月4日(月)~平成18年12月5日(火)
2. 場 所
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター「防災未来館」5階プレゼンテーションルーム他
3. 受講者の所属
近畿・中部地方を中心に北は秋田県から南は宮崎県まで全国各地から参加があった。
  兵庫県 近畿
兵庫県除
北海道・東北 関東 中部 中国・四国 九州 総計 団体数
府県 4 3 1 1   2 2 13 9
市町 4 10   1 9 4   28 26
総計 8 13 1 2 9 6 2 41 35


4. 評価と課題
  1. コース全体に対する満足度の点数評価(100点満点)の平均点は86.2点であり、「現実的な図上訓練に現役の記者による記者会見は非常に役 にたった。」「これまで経験的に行われていた災害対策本部の活動が、 科学的(論理的に)理解できたことは大変有意義であった。」など評価 する声があった一方、「2日間という日程では時間的に無理があるので もう少し時間をとった方が良い。」「事前の演習ルールの説明が不足していた。」などの指摘も多く見られた。
  2. 図上演習について、「実際の災害対策本部に近い状況で演習できた。今回の演習を自分の市で活かせるよう改善を図りたい。」「参加者全員が災害対策本部事務局員として、共通の認識を持ち、目標や戦略設定を行うという訓練は初めてであり非常に参考になった。」という意見があった。ただ、コース全体の評価と同じく、演習における時間不足を指摘する声が多くあった。
  3. 記者会見シミュレーションについて、「マスコミの考え方、質問の着眼点がわかった。」「どのようなことをどのような方法で伝えることが効果的か理解できた。」などの意見があった。
  4. 最後に当センターの図上演習・広報マスコミコースに期待することとして「もっと余裕をもって研修できれば効率よく成果を得ることができるのではないか。」「研修自体は凄く良いので継続してほしい。」「今回の研修だけでなく、これまでの研修からの課題、反省点等について情報提供してほしい。」など受講者から多くの貴重な意見を得た。
5. 今後の対応
上記の評価やその他の反省点等を踏まえ、来年度の「図上訓練・広報マスコミコース」について検討を行う。
コース概要は別添のとおり(PDF)


災害対策専門研修特設コース「アドバンスドコース」実施結果

自治体において災害発生時に対応業務を実質的に統括・管理・指示する立場にある人、またはその補佐を行う立場にある人、これらを目指す人を対象として、参加者同士及び専門家・研究者・実務者との議論を通じて共通なる指針を構築することを目的に「アドバンスドコース」を実施した。



1. 日 時
平成18年11月13日(月)~平成18年11月14日(火)
2. 場 所
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター「防災未来館」5階プレゼンテーションルーム
3. 受講者の所属
近畿・中部地方を中心に自治体の部課長クラスの参加があった。
  兵庫県 近畿
兵庫県除
北海道・東北 関東 中部 中国・四国 九州 総計 団体数
府県   2     1 1   4 3
市町 1 2     3     6 6
総計 1 4     4 1   10 9


4. 評価と課題
  1. 研修に対する満足度の点数評価(100点満点)の平均点は87点であり全体として高い評価を得た。
  2. 「ワークショップ、講義、副知事の実体験に基づく話等、今後の対応について総合的に学習できた。」「小グループでの研修で顔の見える研修であり、特に首長がすべきことについて参考になった。」などの意見があった。
  3. 阪神・淡路大震災の映像を使用し、災害対応時の目標設定のために必要な知識や情報について整理するワークショップについて、「被災の時間的経過に基づいてやるべき事項、目標について学習することができた。」など評価する意見があった一方、「時間が不足していた。」「不慣れで要領がわからなかった」などの意見もあった。
  4. 室崎上級研究員、齋藤副知事の講義について、「トップの役割を理論的に示していただいた」「実際に体験した事例で大いに参考になった」などの意見があり、ともにたいへん好評であった。
5. 今後の対応
今回の研修の評価を参考に、来年度に向けたカリキュラムについて検討する。
コース概要はこちら(PDF)


災害対策専門研修 マネジメントコース(秋期)実施結果

平成18年10月16日(月)から11月10日(金)の間に実施した「災害対策専門研修マネジメントコース(秋期)」について、下記のとおり実施結果を取りまとめた。

1. コース別受講者数
マネジメントコース:ベーシック 11月6日(月)~11月10日(金) 29人
マネジメントコース:エキスパートA 10月16日(月)~10月20日(金) 19人
マネジメントコース:エキスパートB 10月23日(月)~10月27日(金) 20人
合計(のべ) 68人

※定員はベーシック 30人 エキスパートA、B各20人

※ベーシック、エキスパートAは当日欠席者がでたため、それぞれ1名定員割れ

2. 受講者の所属
  府県 市町 政府機関 その他 総計
兵庫県 8 9 1   18
近畿(兵庫県除) 4 10     14
東北地方   2     2
関東地方 2 4 3   9
中部地方 5 6     11
中国・四国地方 5 4     9
九州地方 2 2 1   5
総計 26 37 5   68
団体数 15 30 2   47

※ 近畿地方、中部地方を中心に北は宮城県から南は宮崎県まで全国各地から参加があった。また、府県職員、市町職員を中心として、国の職員など幅広い団体から参加があった。

3. 評価と課題
  1. 研修に対する満足度の評価点数(100点満点)の平均は、90.6点であり、かなり高い評価を得た。
  2. 特に、阪神・淡路大震災時の経験者(行政、民間企業のトップ)の講義や、リスクコミュニケーション、地域防災計画論など実践的な内容のもの、専任研究員が講義した災害対応概論、河田センター長をはじめとする幅広い情報を有する講師の講義が高い評価を得た。
  3. また、演習形式の研修(災害対策本部のレイアウトを考える空間構成設計演習や、特に災害対応データベースを用いた演習)も好評であった。
  4. ベーシックコース受講者からは、「多岐にわたる講義のほか、復興の事例の現地見学や地元住民の話を聞くことができて良かった。」「各コマの狙いが十分理解でき基礎的事項を習得できた。」などの意見があった。
  5. エキスパートコース受講者からは、「目標設定の重要性、状況認識の統一の必要性について理解できた。」「今後の課題やそれを解決するヒントが得られた。」などの意見があった。
  6. 受講者同士の交流が図れた点についても、概ね好意的に捉えられており、「様々な自治体の受講者と意見交換できたことが良かった」という声もあった。
  7. 一方、「どの講義も時間が足らないような気がしたので時間配分を考えて欲しい。」「演習を増やしてほしい。」「現場での実例、対応例の紹介をしてほしい。」などといった指摘もあった。
4. 今後の対応
上記評価やその他の反省点等を踏まえ、来年度に向けたカリキュラムの見直しを行う。
(参考)秋期コース・カリキュラム はこちら (PDF)


災害対策専門研修「図上訓練・広報マスコミコース」開催結果

人と防災未来センターが開発した図上演習システムにより、仮想地域における直下型地震のシナリオを用いて、地方自治体のマスコミ対応を含めた災害対策本部運営のノウハウについて習得することを目的とした「図上訓練・広報マスコミコース」を下記のとおり開催しました。

なお、今回の研修では、過去の図上訓練の問題点を洗い出し、目的を明確にするとともに、研修成果や研究を踏まえた新しい内容に再編しています。また、単なる図上訓練にとどまらず、記者会見シミュレーションを組み合わせた構成にしており、全国でも初めての試みといえます。



図上演習の様子

記者対応の様子

記者会見シミュレーション



1. 日 時
平成18年7月31日(月)~平成18年8月2日(水)
2. 場 所
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター「防災未来館」5階プレゼンテーションルーム他
3. 受講者の所属
近畿・中部地方を中心に北は北海道(札幌市)から南は福岡県(久山町)まで全国各地から参加があった。
  府県 市町 その他 総計
兵庫県 1 2   3
近畿(兵庫県除) 3 2 1 6
北海道・東北 1 3   4
関東 1     1
中部 3 7   10
中国・四国 3 3   6
九州   1   1
総計 12 18   31
団体数 10 16   27


4. 評価と課題
  1. 研修に対する満足度の点数評価(100点満点)の平均点は80.3点であった。「期待以上の演習であり今後の防災業務に役立てることができる」「考えさせられる面が多々あった」という意見があった一方、「シミュレーション演習の設定に振り回されたのでマスコミ対応に余裕が持てなかった」などの意見もあった。
  2. 研修プログラム全般について、「1日目、2日目、3日目と研修の効果が蓄積していくのが分かった。第1フェーズ(1回目の演習)から第2フェーズ(2回目の演習)に至るまでの変化は特に目からウロコ的に学ぶところが大きかった」という意見があった。
  3. 図上演習の状況付与について「内容があいまいである」「前提条件の設定が一律でない」といった指摘があり、今後改善の必要性がある。
  4. また、マスコミ演習については、「単なる図上訓練に加えてマスコミ対応を加えた内容は評価できる」「実際の記者が質問にあたられ大変勉強になった」など受講者の評価は高かった。
  5. 最後に、当センターの図上訓練・広報マスコミコースに期待することとして、「目標、戦略を持って災害対応にあたるという認識を持った自治体職員は現状では非常に少なく、貴重な機会であり是非とも継続してほしい」「自治体独自で図上演習ができることへの支援、自治体への出張・コーディネイト」「災害対策本部としての広報についてもう少し踏み込んだ訓練、研修をしてほしい」など受講者から多くの貴重な意見を得た。
5. 今後の対応
上記の評価やその他の反省点等を踏まえ、第2回「図上訓練・広報マスコミコース」の検討を進める。
コース概要はこちら(PDF 9K)


災害対策専門研修 マネジメントコース(春期)実施結果

平成18年5月22日(月)から6月16日(金)の間に実施した「災害対策専門研修マネジメントコース(春期)」について、下記のとおり実施結果を取りまとめた。

1. コース別受講者数
マネジメントコース:ベーシック 5月22日(月)~5月26日(金) 30人
マネジメントコース:エキスパートA 6月5日(月)~6月9日(金) 20人
マネジメントコース:エキスパートB 6月12日(月)~6月16日(金) 19人
合計(のべ) 69人

※定員はベーシック 30人 エキスパートA、B各20人

※エキスパートBは当日欠席者がでたため1名定員割れ

2. 受講者の所属
  府県 市町 政府機関 その他 総計
兵庫県 3 6 1   18
近畿(兵庫県除) 8 7     15
東北地方 4       4
関東地方 2 8 7   17
中部地方 6 6     12
中国・四国地方 7 1     8
九州地方   3     3
総計 30 31 8   69
団体数 17 26 2   58

※ 近畿地方、関東地方を中心に北は岩手県から南は福岡県まで全国各地から参加があった。また、府県職員、市町職員を中心として、国の職員など幅広い団体から参加があった。

3. 評価と課題
  1. 研修に対する満足度の評価点数(100点満点)の平均は、87.2点であり、高い評価を得た。
  2. 特に、阪神・淡路大震災時の経験者(行政、民間企業のトップ)の講義や、リスクコミュニケーション、地域防災計画論、危機対応時の情報提供・マスコミ対応など実践的な内容のもの、河田センター長をはじめとする幅広い情報を有する講師の講義が高い評価を得た。
  3. また、演習形式の研修(特に災害対策本部のレイアウトを考える組織空間デザイン演習や、災害対応ゲーム)も好評であった。
  4. ベーシックコース受講者からは、「各コマの狙いが十分理解でき基礎的事項を習得できた。」「防災業務に関して未知であった自分にとって、今後どのように業務を進めれば良いかという意識改革になった。」などの意見があった。
  5. エキスパートコース受講者からは、「経験、研究を踏まえた講義内容であり説得力がある。また、課題点についてもしっかり指摘がなされており本音の部分も聞くことができた。」「実務に直結できる内容が多くあり満足している。」などの意見があった。
  6. 受講者同士の交流が図れた点についても、概ね好意的に捉えられており、「他の自治体の受講者の生の声が聞けたこと、多くの人脈ができたことは何よりもプラスになった。」という声もあった。
  7. 一方、「講義時間・討論会の時間が不足している。」「現地視察のやり方を考えてほしい。」「演習を増やしてほしい。」「レポートの量が多い。」などといった指摘もあった。
4. 今後の対応
今年度の災害対策専門研修は、秋に秋期コースを実施する予定である。上記評価やその他の反省点等を踏まえ、本年秋の秋期コースの検討を進める。
(参考)春期コース・カリキュラム はこちら (PDF)