No.16
投稿日:2017.11.09(木)
思い出したくない地震と、思い出のつまった壺。
15年間をつないだガムテープ。
資料番号:441-001001
寄贈者:K氏
この壺は、寄贈者の女性の結婚祝いに贈られたものです。夫はフランス人で、北野の異人館街の近くでともに暮らしていましたが、震災以前に亡くなりました。夫との思い出の品として寄贈者がとても大切にしていた壺は、地震によって割れてしまいました。震災のショックで何も手をつけられなくなった寄贈者を気遣い、フランス人の家族や友人達が部屋の片づけを手伝いました。この壺も手当され、その時に貼られたガムテープが残っています。
震災を思い出したくないために、寄贈者は長い間この壺を見なかったそうです。再び壺に向き合ったのが、阪神・淡路大震災15年目の年。震災を伝える記録の一つとして残してほしいという想いを込めて、写真とともに寄贈されました。
実際に資料をご覧になりたい方は、
人と防災未来センター資料室までお越しください。