災害メモリアルKOBE 2011

災害メモリアルKOBE 2011

つながる世代:父の生き方 わたしの生き方

  • 日時 平成23年1月8日(土)
  • 場所 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター西館1階
  • 主催 災害メモリアルKOBE実行委員会

災害メモリアルKOBEは、次世代の育成、世代間交流による語り継ぎなどを通じて、市民の防災力を高めることを目的として開催しているもので、今年で6回目。今回は、「つながる世代:父の生き方 わたしの生き方」をテーマとして、開催しました。

前半の部では、本日のイベントに先立ち、神戸市立渚中学校と神戸市立池田小学校で行われた「特別授業」を受けた児童・生徒の感想文の発表がありました。渚中学校の特別授業は、11月29日、2年生を対象に震災当時、災害医療の現場で活躍された甲斐達朗医師と今、兵庫県災害医療センターで医療の最前線にいらっしゃる息子さんに震災当時と体験を語っていただきました。また、池田小学校では、12月6日に3年生を対象に長田区の街の復興に尽力されている森崎清登さんと現在、大学で防災について学ばれている息子さんからお話しをしていただきました。

児童・生徒の作文は、当時の大変な体験、人と人とのつながりや災害への備えの大切さなどを訴えた講師の語りをそれぞれの視点で受け止めていました。

後半の部のパネルディスカッションでは、特別授業の講師を務めた、2組の”親子”にそれぞれの生き方を語っていただき、そこから垣間見える世代間のつながりに光を当て、”子は親の生き方から何を感じ、親は子の生き方から何を思うのか”、そして、”世代のつながりを通して受け継がれていく震災の記憶・経験とは、どのようなものか”、を考える場をつくりだしました。

この他、2009年8月に大水害に見舞われた作用町でボランティア活動を行う県立佐用高校生による報告、震災からの復興イベントにより活動を開始したスティルパンオーケストラFANTASTICSのスペシャルライブ、県立舞子高校生らによる耐震実験「ぶるる」の実演などのコーナーもあり、作文を発表した児童・生徒やその家族、学生、防災関係者、ボランティアなど約200人が、世代を超えた震災の語り継ぎの大切さについて深く思いを馳せる機会となりました。