研究概要
ミッションとビジョン
調査・研究のミッションと問題意識
人と防災未来センター(DRI)が社会で果たすべきミッションの具体像としての「ビジョン」を掲げ、その実現のための研究活動に「ガイドライン」を設けて取り組みます。
【実践的な防災研究】ミッション
阪神・淡路大震災の経験と教訓、学術的な知見や蓄積された研究成果に基づき、我が国の防災上の課題を的確にとらえ、政府・地方自治体・コミュニティ・企業などの災害対策や防災政策の立案・推進に資する実践的な防災研究を実施する。そして、知の新たな体系化と、その学術的価値の確立を先導する。
【若手防災専門家の育成】ミッション
阪神・淡路大震災の経験と教訓に精通し、実践的な防災研究を推進する高い能力を備え、社会の防災力向上に向けて常に思考し働きかけることのできる行動力や、災害の諸様相に関する確かな想像力を有し、将来それぞれの立場や観点で防災を牽引することが期待される若手防災専門家を育成する。
重点研究領域
センターでは、今後30年程度を展望しつつ、当面の社会状況、ミッション、社会的要請をふまえ、取り組むべき防災研究上の重要な領域を「重点研究領域」として掲げています。これは、センターが実践的な防災研究を通じて社会で果たそうとする役割の具体像を示すものです。研究員は、それぞれの専門分野を活かして「重点研究領域」に優先的に取り組んでいます。重点研究領域やこれに沿った個々の研究活動のあり方は毎年定期的に点検評価し、必要に応じ修正を行います。
センターが組織として中核的研究プロジェクトを推進します。
様々な社会の要請へ対応するため共同で特定研究プロジェクトを推進します。
研究員はそれぞれの専門分野を活かして重点研究領域に取り組みます。
我が国は地震や風水害にさらされやすいばかりでなく、都市化や社会構造の複雑化・多様化に伴い、災害リスクもまた複雑化・多様化しています。防災研究とは単に科学技術に頼ったハード面の対策だけでなく、社会の構造や制度面に焦点をあてたソフト面の対策が必要となっています。
地方自治体では今後の巨大災害に備えて具体的な問題解決ニーズを有し、また今日の防災研究はIT・ロボットなどの先端科学技術の応用のみならず学際的アプローチによる新たな研究領域の開拓、さらに産・官との共同で行う研究プロジェクトなどの取り組みが強化されつつあります。
このようなことを背景として、人と防災未来センターの重点研究領域を以下のように設定します。