No.9
投稿日:2017.11.09(木)
生きるために水をくむ、生きてほしいから届ける。
市内の8割が断水。不便になり、生活に工夫が生まれた。
避難所で配られた水詰めビール瓶、
飲料水用ポリタンク、給水袋、〔「震災の絵」出展作品〕水汲み
資料番号:439-001001、3400374-002002、2100353-000002、455-001041
寄贈者:A氏、M氏、後藤正春氏、NHK神戸放送局
震災のとき、神戸市内では上水道の8割近くが使えなくなり、生命維持に欠かすことのできない水の被災地での確保が大きな課題となりました。地震が発生した日の夕方から給水車が出動していますが、交通網も被害を受けていたため思うように給水活動ができませんでした。
そんな中、水の確保のために色々な人がそれぞれに力を尽くしていました。ビール会社は、工場の生産ラインを使ってビール瓶に水を詰め、被災地へ届けました。ペットボトルに入った水も、救援物資として大変喜ばれました。給水車が来ても水を入れる容器のない人たちのために、給水用の袋やタンクも届けられています。また被災した人々も、破裂した水道管から噴き出る水を直接汲んだり、曲がった雨どいから垂れてくる雨水を溜めておいたりして、何とか生活用水を確保していました。
これらの資料は、水を手に入れるためにどれほどの苦労があったのかを表しています。
実際に資料をご覧になりたい方は、
人と防災未来センター資料室までお越しください。