研究員コラム
2026.10.16(金)
遊びながら学ぶ、ゲリラ豪雨への備え 研究員:黒田 奈那
今年7月25日、26日、人と防災未来センターの夏休みイベント「夏休み防災未来学校2026」において、ゲリラ豪雨から身を守る方法を考えるゲーム型ワークショップ「ゲリラ豪雨マスターになろう!」を開催しました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
このワークショップでは、架空の町の地図の上を、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲がランダムに移動します。参加者は、雲の動きによって地図上の住民が被害に遭う様子を体験した後、「どうすれば被害を避けることができたのか」を考え、グループで意見を出し合います。
ゲリラ豪雨には、短時間に狭い範囲で大量の雨が降ることや、発生場所や時間を正確に予測することが難しいという特徴があります。晴れていたのに、突然激しい雨が降り始めることもあります。そのため、子どもたちだけで遊んでいるときに遭遇する可能性もあり、危険な場所や適切な行動をあらかじめ知っておくことが大切です。
小学生を対象としてワークショップの前後に実施したアンケートからは、参加者はゲリラ豪雨の視覚的特徴だけでなく、具体的な特徴や危険性についても理解を深めたことが分かりました※。ゲームを通して被害を疑似体験し、対策を自分たちで考えることで、ゲリラ豪雨を「自分にも起こり得ること」としてとらえるきっかけになると期待しています。
今後は、より分かりやすく、また地域での啓発活動にも活用しやすい内容となるよう、プログラムのさらなる改良を進めていきたいと思います。
今年のゲリラ豪雨の時期は終わってしまいましたが、「詳しい内容が気になる」「自分たちの地域でも実施してみたい」など、関心のある自治体・学校・地域団体の皆さまは、ぜひ人と防災未来センター研究部までお問い合わせください。
※黒田奈那・南貴久・竹之内健介・米田幸生・藤田浩史・中北英一「ゲーミングを活用したワークショップによるゲリラ豪雨の特性理解と対策意識の向上効果の分析」,日本災害情報学会 第31回学会大会予稿集,令和7年11月,pp.9-20




