災害メモリアルKOBE 2013

災害メモリアルKOBE 2013

-1.17 3.11- つながる人 つながるまち

作文発表

1月12日(土)午後、災害メモリアルKOBE2013が人と防災未来センターで、開催されました。
災害メモリアルKOBEは、次世代の育成、世代間交流による語り継ぎなどを通じて、市民の防災力を高めることを目的として開催しているもので、今年で8回目となりました。今回は、「-1.17 3.11- つながる人 つながるまち」をテーマに実施しました。
前半の部では、特別授業を受けた神戸市内の2つの学校の児童・生徒による作文の発表がありました。
昨年11月に神戸市立だいち小学校5年生と神戸市立太田中学校2年生の児童・生徒に、コミュニティラジオやまちづくり活動などで、阪神・淡路大震災の発生時からこれまで「つなげる活動」をしてこられた方に授業をしていただきました。
児童・生徒の作文は、当時の大変な体験、人と人とのつながりや災害への備えの大切さなどを訴えた講師の語りをそれぞれの視点で受け止めていました。

スペシャルライブ(石田裕之氏)

次に、東日本大震災以降、ボランティアで避難所や仮設住宅においてコンサートを開き、コミュニティづくりを支援されているシンガーソングライターの石田裕之氏によるスペシャルライブ。阪神・淡路大震災や東日本大震災での体験談を挟みながらの演奏に、参加者の方は聴き入っていました。

スペシャルセッション

スペシャルセッションでは、東日本大震災の被災地から神戸にやってきた岩手県立宮古工業高等学校と福島県立磐城高等学校の生徒による防災減災に関する活動報告と、神戸から被災地支援に駆けつけた神戸市立神港高等学校生徒による現地での体験とそこで考えたことの報告。その後、兵庫県立舞子高等学校の生徒の進行により高校生による意見交換が行われました。

パネルディスカッション

後半の部のパネルディスカッションでは、特別授業の講師を務めたバーナード・ファーレル氏、竹下士敦氏、河合節二氏、柴田大輔氏、コメンテーターとして神戸新聞論説委員の磯辺康子氏の5人に加え、スペシャルライブをしていただいた石田氏も飛び入り参加。
1.17を経験した神戸は、東日本大震災の被災地と今後どのようにつながっていくのがよいか。また、来るべき東海・東南海・南海地震に向けて、私たちはどのような備えをすべきかについて議論していただきました。
作文を発表した児童・生徒やその家族、学生、防災関係者、ボランティアなど約250人が、世代を超えた震災の語り継ぎの大切さについて深く思いを馳せる機会となりました。