災害メモリアルKOBE 2014

災害メモリアルKOBE 2014

「伝えるひと、伝えること」

作文発表

1月11日(土)午後、人と防災未来センターにて、災害メモリアルKOBE2014が開催されました。
災害メモリアルKOBEは、次世代の育成、世代間交流による語り継ぎなどを通じて、市民の防災力を高めることを目的として開催しているもので、今年で9回目となりました。今回は、「伝えるひと、伝えること」がテーマに実施しました。
 前半の部では、小・中学生による作文発表がありました。神戸市内の2つの学校で行われた特別授業を受けた児童・生徒による感想文の朗読です。神戸市立福池小学校6年生は、東日本大震災の被災地の復興を願って昨年12月に描いた「命の一本桜」の絵を披露し、「神戸と東北はつながっていると感じた」などと感想をつづった作文を紹介しました。阪神・淡路大震災の遺族らへ取材を続ける新聞記者の講話を聞いた兵庫中学校の生徒からは「家族を失った悲しみの全部は無理でも、1%でも理解したいと思った」などと発表がありました。

スペシャルジャズライブ

次に、高橋知道氏と大友孝彰氏によるスペシャルジャズライブでは、参加者の方は素敵な演奏に聴き入っていました。

スペシャルセッション

スペシャルセッションでは、宮城県女川町立女川中学校の生徒からは、被災体験を俳句にする取組の報告と、県立舞子高校環境防災科OBでつくる「防災・減災活動推進団体with」からは、震災を語り継ぐ教材作りを進めていることが紹介され、参加者による意見交換が行われました。 

パネルディスカッション

後半の部のパネルディスカッションでは、特別授業の講師を務めた森川暁子氏、中嶋洋子氏や彼女らの後輩や教え子である黒川絵理氏、田村摩耶氏、人と防災未来センター研究員の渡邉敬逸氏がパネリストとして、またコーディネーターとしてNHKアナウンサーの大山武人氏の6人が、阪神・淡路大震災の記憶を、様々なメディアを通して「伝えるひと」に注目し、その「伝えるひと」がどのような思いで災害の記憶を伝えてきたのかについて議論していただきました。
 作文を発表した児童・生徒やその家族、学生、防災関係者、ボランティアなど約250人が、世代を超えた震災の語り継ぎの大切さについて深く思いを馳せる機会となりました。