減災報道研究会 第9回研究会

テーマ

局地的豪雨に対する防災情報と地域メディアの役割(2)
 〜奄美市における平成22年10月豪雨災害への対応から 〜

概要

平成22年10月20日、鹿児島県奄美地方では、前線にともなう記録的な大雨によって、甚大な被害が出ました。浸水や土砂災害によって、道路網が寸断されるなか、停電して、固定電話や携帯電話も繋がらなくなったうえ、同報系防災行政無線による情報伝達すらできなくなりました。そして、行政機関での防災情報の収集や、住民への情報発信、また、報道対応などにおいて、様々な検討課題が改めて浮き彫りになりました。
また、こうしたなか、奄美市のコミュニティFM「あまみFM」では、災害当日より、市役所に職員を派遣し、夜を徹して災害報道を行うとともに、その後の復旧・復興期においても、市民に寄り添い地域に根ざした放送を続けました。
そこで第9回減災報道研究会では、奄美市およびあまみFMから、講師をお招きし、対応の状況や今後の教訓などについて、それぞれの立場から話題提供をいただきました。
さらに会の後半では、地域メディアとしての、ラジオの将来像についても知見を深めたいということから、地上テレビ放送のデジタル化によって空く周波数(V-Low帯)を利用して、地域情報を発信できるマルチメディア放送の将来像について、総務省の研究会の委員である神戸市外国語大学の芝勝徳教授にご報告いただきました。
これらの話題提供とともに、参加者同士での意見交換も行いました。

開催日時

平成23年1月28日(金) 14:00〜16:30
JICA兵庫 2F ブリーフィングルーム

参加者

報道関係者、自治体職員等 計60人

次第

1.議事

1)平成22年10月奄美地方における集中豪雨災害について
(奄美市総務課長 前里 佐喜二郎 氏)
2)あまみエフエムにおける災害報道について
(特定非営利活動法人ディ! 理事長 麓 憲吾 氏)
(特定非営利活動法人ディ! 統括 小野 健太郎 氏)
3)ラジオと地域メディア(V-Lowマルチメディア放送による減災報道)
(神戸市外国語大学 教授  芝 勝徳 氏)

2.参加者同士の意見交換